保健師は主に都道府県又はそれぞれの市町村に設けられた
保健所、もしくは保健センターと呼ばれるその地域の保健行政
に携わる施設において、健康教育・保健指導などを通じ、
住民に対する疾病予防や健康増進の活動を行ないます。
保健師になるためには、まず看護師としての免許を取得しなければ
なりません。その上で保健師養成校において保健師の専門学科を
1年以上勉強し、はじめて保健師国家試験の受験資格が得られます。
保健師国家試験自体の合格率は80%前後と高く、これは
保健師になるための勉強をしっかりとされた方が受験されている
ためと思われます。
保健師は行政保健師と産業保健師、学校保健師の3つに大きく
分かれます。
行政保健師は地域に設置された保健所や保健センターで
乳幼児からお年寄り、障害者の方まで幅広く病気の予防や情報提供など
の保険業務をおこないます。
難病と言われるエイズ患者への対応、新型インフルエンザなどの
流行性疾病に対する様々な予防対策、O-157などの食中毒発症を
未然に防ぐための定期的な検査など専門的な視野で、広範囲に渡って
対応が必要な業務が多いのです。
又、依然は純粋に地域住民の健康管理と病気の予防を優先的に
考えていればよかったのですが、最近では児童虐待による相談や、
高齢者の孤独死など問題が増え続けており、時代の変化とともに
保健師が活躍する分野も変わりつつあります。
産業保健師は、企業で働く労働者に対して健康管理や疾病予防を
促進する分野を担当しています。労働災害や事故防止のために各企業
への注意喚起等をおこなってきましたが、近年では従業員の生活習慣病に
より業務への支障が出ないように指導をおこなったり、不況下における
厳しい雇用形態の中で起こるうつ病などの精神疾病への抑制対策を
担っています。
最後に学校保健師は学校保健法に定義されている学校機関等の職員や学徒
の健康維持管理を行います。
看護師からのステップアップとして保健師になられる方は多く、
また、看護師の病院勤務に比べると交代制による夜勤なども無いため
女性が結婚後も働き続けることができる職業としても人気が高いのです。